お肌のトラブルを治すお薬というと、塗り薬を思い浮かべると思いますが、実は、飲み薬も大事な役割を持っています。
塗り薬は、直接、皮膚に栄養を与えたり、紫外線から守ったりと皮膚の表面からのお手入れをしますが、飲み薬は身体の内部から治そうとします。
お肌のトラブルの多くは、身体の内部、内臓などのトラブルがお肌にあらわれてくることが多いものです。
特に、ホルモンバランスの乱れは、お肌に大きな影響を与えます。
たとえば、大人ニキビはホルモンバランスの乱れからくるものが多く、塗り薬だけでは治りにくいものです。
そのため、飲み薬により、身体の中からホルモンバランスを整え、お肌の免疫力も高めるようにします。
また、予防にも飲み薬をお勧めします。

・ニキビの治療には
ニキビ治療に使われる飲み薬は、アクネ菌が増えるのを抑える効果がある漢方薬や抗生物質などを使います。
抗生物質は、即効性や有効性が高いものがありますが、飲むのをやめると再発する場合もあります。
一方、漢方薬は、体質から改善していくため、繰り返しできるニキビに対しても、効果があります。
一般に、ニキビ治療には、アクネ菌に効果のある抗生物質と肌荒れに効果のあるビタミン剤を用います。
主に、お肌の改善に使われるビタミンは、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンCがあります。
ビタミンB2とB6は皮脂の分泌を調整する効果があり、ビタミンCはコラーゲンの生成を助ける効果があります。
どちらも、不足すると肌荒れをおこし、ニキビができやすくなります。
特に、ビタミンCは、色素沈着を防ぐために処方される場合もあります。
そして、同時にビタミンC誘導体もよく使われます。
また、ホルモンバランスの乱れからくる大人ニキビの治療には、ニキビを根本的に治すのに効果がある漢方薬があります。
漢方薬は、そのときの症状にあわせて処方してくれますので、よく相談して処方してもらってください。

・肝斑の治療には
肝斑の治療には抗プラスミン薬のトラネキサム酸を使います。
2~3ヶ月間飲み続けると、メラニンの生成を抑制しますので、色素の沈着を抑えられ、シミが薄くなってきます。
さらに、ビタミンCやハイドロキノンなどの塗り薬を併用することにより美白効果をもたらします。

・爪水虫の治療には
爪水虫の治療には、飲み薬が重要となります。
爪が白く変形する爪水虫は、爪だけでなく、まわりも白くなる病気です。
爪水虫を治療するのに、塗り薬(外用薬)では爪の奥まで塗ることはできません。
そのため、飲み薬でないと治せないのです。。
爪水虫の治療薬には、アリルアミン系抗真菌剤やトリアゾール系抗真菌剤を使います。
どちらも、身体の内部から真菌(カビ)を殺菌します
なお、どちらも肝機能障害や胃腸の不調などを引き起こすことがありますので、医師の指導のもと、服用してください。